美女と野獣はフランスの異類婚姻譚の物語です。1740年にG・ド・ヴィルヌーヴによって最初に書かれましたが、その後物語の短縮や改変などによって内容が一部ことなるお話が複数存在していたり、他の国に似た内容の童話や数々の派生作品が存在していたりしています。そのため当企画では一般的に知られている以下の内容に限定させていただきます。

 

作品:美女と野獣のざっくりとしたあらすじ(→wikipediaより。※一部変更しています。

  1. 3人の娘と3人の息子を持つ商人が、町からの帰り道にある屋敷に迷い込み、そこで体を温め料理にありつくというもてなしを受ける。
  2. 「ラ・ベル(フラ ンス語で「美女」という意味の一般名詞)」と呼ばれている心の清い末娘がバラを欲しがっていたことを思い出した。彼が庭に咲いていたバラを摘むと、彼の前 に屋敷の主である野獣が現れ、「もてなしてやったのにバラを摘むとは何事だ」と言う。そして野獣は娘を要求した。
  3. 末娘は身代わりとして野獣のもとに赴いた。 野獣は娘に慇懃に求婚するが拒否される。
  4. 父親が床に臥せっていることを知ったラ・ベルの一時帰郷の申し出に、野獣は嘆きながらも許可を与える。ラ・ベルは一週間で戻ると約束をした。2人の 姉は里帰りした末娘から豪邸での生活を聞き、嫉妬して妹を引き止め、日限に間に合わないよう仕向ける。10日目の夜、ラ・ベルは野獣が死にかかっている夢 を見、屋敷に戻った。
  5. ラ・ベルは瀕死の野獣に再会し、「これで幸せに死ぬことができる」という野獣に「いいえあなたはわたしの夫になるのです」とラ・ベルが叫ぶと野獣は本来の王子の姿に戻る。